保護主義という流れ

英国のEU離脱(Brexit)は事前予想を裏切る形で行われたわけだが、今回の米国大統領選もまた事前予想を裏切る格好で米国民は保護主義を掲げるトランプ氏を選出した。

また、英国に限らず、ヨーロッパ諸国において、今、移民問題から保護主義的な思想がくすぶっており、保護主義的思想を持つ政党が躍進している。

日本はというと、米国大統領選までにTPP法案を通したかったが、失言等々の揚げ足を与党が取られて、すったもんだしているが、近々法案は通るのだろう。ゆえに、日本は自由貿易というか、関税撤廃に向けて、一応、動いているように見える。米国同様に、製造業の海外移転が進み、産業の空洞化は起こっているわけだが、日本国民は人がいいので、拳を上げて政府にものを申すといった行動に出る人は、少なくとも投票率を見る限り、マイノリティだ。

保護主義的なこの世界の流れ、そして、日本は今後どのような舵を切るのか。日本の人口動態から、今後益々、外国人労働者を受け入れて労働人口を増やしていくという選択肢が現実的に思える。その時、外国人に仕事を奪われると日本人の人たちは保護主義的に行動するのだろうか。

日本人は世界的にとても裕福だと思うし、十分なほど、教育機会に恵まれており、ハンディをもらって育っているということを認識した上で、それでも競争社会で負けたんなら、相対的には努力不足だったねと斬って捨てるしかないように僕は考える。自由主義経済っていうのは、そういうものだろう。僕はデジタルモンキーズの使用者として、同質の労働サービスの提供を受けるのなら、1円でも安い対価で雇いたい。それが、富の再分配を極めて効率的(パレート最適な状態)にする市場原理だと僕は信じている。日本人か否かは問わない。

僕はアンチ保護主義だ。。

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