師走を駆け抜ける日々

今週末は、猫カフェの都内店舗で緊急的に軽微な修繕依頼が入り、その対応を行い、ECサイトの構築とiOS向けアプリ開発言語であるswiftの学習に時間を費やした。

12月が師走と言われる所以として、年末までに〇〇は終わらせよう、という短期目標設定と当該目標達成のために業務推進力が引きあがる心理的要因から、そのような言葉が誕生した背景としてあるのではないかと、ふと考える。

僕自身も、ECサイトの構築とswiftの学習については、年内に達成しておきたい目処というものがあり、自身が立てた目標に対して、日々、行動と振り返りを行い、残タスクをイメージしている。そのおかげで、少なくとも、精神的には、非常に忙しいという印象をうけている。

ECサイトの構築に際しては、決済モジュールの結合および決済システム取扱事業者の選定というプロセスがあり、年内にというわけにはいかないが、ガワの部分はまずまず良い感じになってきた。現在、実際にECサイト上で注文してみて、受注管理がどのように遷移していくかテストし、日々の受注数がどの程度まで対応可能か、特にヒューマンリソースの面を気にかけながら点検している。人のオペレーションを含む広義の意味でのシステムとして、イニシャルコストを抑えつつも最大限のパフォーマンスを効率よく発揮できるように考えるサービス・アーキテクチャーとしての手腕が問われるところである。

swiftの学習については、教科書ページ数やセクション数で言えば、折り返し地点を過ぎたあたり。教科書がswift2.xに対し、何も考えずにXcode(swiftを記述するためのソフト)のバージョンを上げたために、swift3でプログラムを書かなければならないという致命的な失敗があったが、少しずつ、その変更点に対する対処も分かってきた。プログラムのコードや文法を覚えることは確かに大事なことだと思うのだが、学生時代に授業をサボり、他人のノートを借りて数多くの試験を一夜漬けでパスした僕としては、World Wide Webの世界のどこに答えやヒントが落ちているかをネットサーフィンする能力が磨かれつつあることに、どこか誇らしく思う。(笑)

営業畑を10年以上耕してきた僕が、今、情報処理に関する仕事に興味を持ち、work shiftしていることについて、時々、考える。営業と情報システム部門というのは、どちらも組織の中では大所帯で、人の流動性は比較的小さいように思う。これは、職能としての汎用性が少なく、かつ、習熟期間を要すために教育コストが大きくなりやすく、かつ、スペシャリストが求められる分野だからだと個人的には考えている。ゆえに、なかなかサラリーマンをやっていて、僕が30半ばにして、営業部門から情報システム部門に転属願いを人事部に申請したところで、申請書はソッコーで破り捨てられるのだろう。営業畑を立派に耕せるという能力は、その道で食べていくには高い参入障壁になりつつも、それが様々な形で移動障壁となることは、とても大きな問題である。今にして思えば、30前半で営業の道から獣道へと舵を切ったことは、極めてギリギリのタイミングだったのかもしれない。

勉強だけしていても、ご飯を食べていくことはできない。だから、ご飯を食べるだけの最低限の収穫量は確保しつつ、隙間の時間を自己投資するしか社会人には無いわけであり、ここまで来るのに色んなことがあったけれど、振り返れば5年前には見ることのできなかった光景が眼前に広がる。素人として独学で進めてきたからこその笑い話は山ほどある。htmlやcssといったwebサイトを制作するための理解を深めたのはいいが、どうやったらHPが持てるのか?これは長らく悩んだ(苦笑)。ドメインはどこで取得すればいい?どのドメインを選べばいい?サーバーは、レンタルなのか自前の方が安いのか?サーバーの設定って何?など、HPを作ることができるようになったと思ったら、それを公開する術を知らない。そして、そのことを扱う専門書もなければ、何を判断基準とすればいいのか拠り所にする信頼できるサイトも分からない。ドメイン取得もレンタルサーバーも少なからず費用がかかるため、たとえ少額とは言えども未知なものに投資するだけの判断材料を揃えられず悪戦苦闘した。そして今、こうして自らのブログを公開していることに、なんだろう、感慨深いものを僕は持っている。

そんな男が、2017年、ECサイトを立ち上げ、iPhoneアプリをローンチしようとしている。人生は、本当に何が起こるか分からないものだ…。一言だけ言えることは、やってて損は無かったということ。技術を知ることで、何ができて、何ができないかを知る。今、目の前にある仕事は本当に人がやるべき仕事なのかというサボり癖は、未だ僕のDNAに脈々と受け継がれているのである。。

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