多様化するライフスタイル

今年に入って、忙しい日々を過ごしています。

そのような日々を送る中で、ライフスタイルの多様化がドンドン進んでるなぁ〜、と感じたのでメモを起こしておきます。

ライフスタイルの多様化という言葉はすでに使い古された感がありますが、実際には、より更に加速していると感じています。

具体的には情報通信技術の発達により、人々の暮らしにおいて文字通りインターネットの世界への常時アクセス可能な24時間オンライン状態になったことが、その大きな要因としてあげられます。

一昔前の情報収集、そう、僕がまだ生まれた頃というのは、TV、新聞、ラジオ、雑誌などが主要な情報メディアでしたし、連絡手段といえば電話か、せいぜい、手紙。まだ、faxが広く浸透しておらず、ネットワーク外部性の問題が存在してました。

今日では、携帯メールは随分と影を潜め、国内だとLINE。中国では微信、アメリカだとMessengerですか…。通信コストも飛躍的に安価なものになったように思います。(昔は長電話してると、よく親に怒られましたしw。)

さて、ライフスタイルの多様化に話を戻しましょう。

一番それを感じるのは、情報の接点として揺るぎない不動の一位だったTVが、今やその地位を脅かされているということ。未だに家電量販店では、4KTVなどの過剰に(?)高機能な薄型TVが売り場を派手に彩っていますが、いつまで持つことやら…、と思ってしまうのは僕だけでしょうか?

この度、僕は仕事の関係で新規事業の立ち上げを受託し、その仕上げとしてプロモーションミックスとしてのメディア戦略を検討、実施することとなったのですが、既存メディアの限界を感じるとともに、新規メディアの可能性には目を見張るものがありました。

今回の新規事業は、子供向けの事業であり、とりわけ3〜10歳くらいが、そのターゲット層となります。当然、子供たちに経済力はなく、その世代の子を持つ親世代にプロモーションを打ち出していくこととなります。このような世代が特定される事業体というのは稀ではありますが、このようなケースでは生年月日という個人情報を扱っているメディアは極めて効率的な情報配信を可能にしてくれます。例えば、Facebook。

実際、僕もFacebook広告をマーケティング戦略の一つとして組み込んで施策を講じましたが、実に効果的でした。その一方で考えなければならないのが、Facebookをやっていない層に、どのようにして情報を流し込むか。例えば、主婦層が愛読しているフリーペーパー、子育て層のアクセスが多いWebメディア、また、Facebookはやってないけど、Twitterはやってるという人もいれば、Instagramをやっているという人も存在しているはずです。

つまり、企業はこのような消費者がどこで生活の時間を費やしているのかを常にその動向を抑えて、適切な情報を流し込む必要性があるということです。一昔前であれば、TVCMや折込チラシがテッパンだったわけですが、今は少なくともそうではない。

そして、多くの人が、この消費者のライフスタイルの変化や多様化に対して、ついて行けていないというのが、僕の感じるところです。

広告がスパムやノイズのように消費者の目に映ったのは一昔前の出来事で、今の20〜30代の方々(女性は特に、)にとって、このWeb広告というものを一つの価値ある情報として歓迎している向きが感じられます。これには、当然、情報の発信者側にも一定の配慮(例えば、ターゲット層の明確化や商品・サービスが持つ魅力の訴求力)が必要不可欠ですが。

渋谷、原宿、新宿、池袋。キタ、ミナミ。自然と人々が集まる生息地というものが居心地の良さという点で形成されていくように、メディア選考もまた現在進行形で進んでおり、一様に25〜35歳の女性といってみても、そのようなセグメントが存在する場所は多岐にわたるという細分化を視野に入れて、企業はPRしていかなければならなくなったと言えるのでしょう。

茶の間に置かれた1台のTVから、1人1台のマルチデバイス時代へ。多様化はゆっくりと、そして、ダイナミックに今なお進んでいることを実感する日々です。。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です