センターピン

もう15年以上も前に読んだ本に書かれていた言葉「センターピンを外さない」というのが、未だに僕の仕事に大きく関わっているように思う。

センターピンとは、ボーリングの一番手前のピンを指している。つまり、センターピンを倒すということは、ストライクは当然として、少なくとも半数以上のピンが倒れるし、2投目でスペアも狙えるという考え方。一方で、センターピンを外した場合、その結果は言うまでもない。

課題や問題というのは、多くの場合、沢山かつ複合的に存在している。だから、まずセンターピンを探し、自分の投げた球はセンターピンを捕捉したのか、フィードバックを大事にする。そして、2投目を投げる。これは持論だが、仕事を通じて学んだことはストライクというのは、そう多く出なくて、スペアないしさらなるハイスコアを目指さなければいけない。1投目で完璧ということは、僕に限って言えば、そう無い。

営業におけるトークスクリプトも、Webサイト制作も、意思決定に関わる承認申請プロセスの制度設計も、色んなものが必ずアプデされる。アプデありきだから、センターピンを外さない仕組みの構築、基幹の設計というものを第一段階でしっかり考えているのかもしれないと自己分析。

A.I.と呼ばれるものがそうであるように、人間もまた頭の中で思考実験を高速で何回も処理させることで、最適解を出してるんではなかろうか。データが頭の中で自然発生していってピンの配置が象られていって、センターピンがどこかという勘所が見えてくるのは、そのためなんだと思う。

他人の目には見えなくて、僕にしか見えないセンターピンの存在があることに、最近、たまたまだと思うが立て続けに出くわし、そして、その事に少し困惑するので、改めて、メモとして起こしておく。僕はニュータイプではない。。

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