新しい道のり

色んな物事が一区切りついて、何が終わるでも無く、新しい道のり。

歩き疲れたり、諦めたりっていうことは、昔からあまり無い方だ。強いて言えば、面倒臭えーって腰が重くなることや、別の何かに目移りする方が多い気がする。

社会人になって、仕事について言えば、まぁ、たしかに口では「面倒臭ぇー。」って言ってはみるけど、本心はと言えば、取るに足らないレベルの話。大抵の事は、面倒臭いことが目の前から無くなり、この宇宙から木っ端微塵に消滅することなんて何一つ無くて、後から面倒事が大きくなって心をノックするだけのこと。そうして、また大きく溜息をつくのか、より一層イラッとするのかは、ケースバイケースなのだが、決して気持ちいいものではない。

目移りするものの方が厄介だ。人生というものが、真っ直ぐの一本道で平坦なものなら、どんなに生きていく事は楽な事なんだろう。たしかに真っ直ぐと進んできたはずなのに、道は幾重にもひろがり、曲がりくねっていて、その先は見通せず、上り坂もあれば、下り坂もある。長く険しい道のりかと思えば、その景色に目を奪われることもある。美味しそうな香りに誘われて脇道にそれることも人間だからあるっちゃ、ある。

しかし、いつも決まって未来という存在は前方にしかない。光もまた、そこに在る。だから、やっぱり人は進むしかないのだと、僕は思うな。

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