深く深く潜る

今週は取引先のコミュニケーションハブとしてパス回しに明け暮れていました。遠隔地から作戦本部に寄せられる様々な声に応対し、その場で返したり、主管部署へつないだりと、まぁ、人と人の間に立ち、その接点としての役割に従事していた次第です。

組織の中心で人と人の間に立ち、情報の交差する地点に立ち、様々な情報トラフィックを処理していくと、組織の中に渦巻く課題というものが感覚値として養われて行きます。いま、従業員は何に困っているのかと現場のイメージを沸かせ、自身はどう機能すべきかと集中力を高めて職務遂行していた次第です。

最終日の本日、ここまで集めてきたサンプルデータと、その中にある異常値に嗅覚を働かせて誘われた地は、阿鼻叫喚と申しましょうか、はたまた地獄絵図とも言うのでしょうか、到底、今の供給力では目の前にある需要に対応しきれていないことが判明し、はてさて、これをどう御そうかと。

人に助けを乞うことを否定し、自分達の力だけでどうにかしようとする姿勢はいかにも日本人らしく微笑ましくもある一方で、合理主義的観点から申し上げれば、さにあらず。多くの人はなぜこうも自らのキャパシティというものを見誤るのかと悲しさすら覚える状況でした。

深く、そして、もっと深く潜る。真の原因は何なのか。それを知る事に意味があるのだろうと思います。

業務プロセスの改善は効率化の追求という点で大変素晴らしい考え方ではありますが、資源はいつも有限であるということを忘れてはいけません。新しい事を始めたがる人達が後を絶たない中で、今あることを確りとやり切ることが大切なように思います。そのためにも、知ること。深く、深く、潜ることで真相に近づけるように僕は考えているのです。

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