秩序

「雨上がり決死隊」の宮迫博之氏と「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮氏が吉本興業の制止を振り切った謝罪会見が世論を賑わしています。しばらくは、このネタ、俗に言う闇営業問題と、他には日韓問題、時々、参院選のニュースが続くのでしょうか。

謝罪会見の内容について、僕は全く目を通していませんが、いくつかの報道内容を読み解く上で、改めて秩序とは何かという事を考えています。

例えば、いま僕が消費税なり、所得税なり、法人税なりを誤魔化し、申告し、脱税したとしましょう。当然に刑罰を免れず、許されるべきことではありません。闇営業とは、いわばこのような売上申告をせず、応分の納税をせずにポッケにお金を入れたと言うことなのでしょう。そして、そのお金が反社会的勢力から受領したという整理で間違っていないと思っています。更には、税務署の指摘を受けた後、いやそんな、日本の税率高いやんと言ってみたところで誰が耳を貸しましょう。

話は変わって、日韓問題。事の発端は、慰安婦問題日韓合意と呼ばれる、2015年12月28日の日韓外相会談でなされた日韓間の慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を確認した日本政府と大韓民国政府の合意が、韓国のトップが変わるや否や合意が反故にされたことから、両国の関係性が止まるところを知らず冷え込んだものと解しています。

ここで政治の話をしたいのではないため、政治的な話は控えますが、先の闇営業問題での宮迫氏の初動にせよ、韓国政府の対応にせよ、秩序という観点が欠けているのではないかというように見ています。宮迫氏においてはTwitterで当初金銭の授受は無かったと虚偽の申告があったり、韓国の対応という面においては火器レーダー照射問題や日本の半導体輸出管理強化をめぐり経産省は再協議に応じない件を見ていますと、事実と随分歪曲した回答が韓国側で行われている等の報道を目にし、どちらの件も相手方を信に足るとは程遠いように考えています。

秩序とは、約束の上に成り立つものであって、一つ一つの約束事が守られ、履行される事を通じて互いの信頼が育まれ、究極的にはコミュニケーション・コストをゼロ近辺まで押し下げる事による高度な社会基盤であると僕は考えています。

従いまして、当社デジタルモンキーズにおきましては、例え人々からブラック企業と後ろ指を指されたとしましても、引き続き、組織の秩序を重んじ、様々な規定類といった明文化されたものを通じて、組織の有り様というものを形作っていきたいと考えています。一つ言えることは、問題が起こってから吠える前に、それが問題であると提起できる環境は整えてやりたいなと僕は考えております。

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