もう一丁という気概

この数ヶ月、特に忙しくしている。貧乏暇なしなんて言葉が目の前を幾度と通り過ぎていく日常を過ごしながら、自身の習慣みたいなものに目が留まる。

平日というのは、どこもかしこもオンライン状態で、様々な方面からアクセスが集中して、タスクの処理および管理に追われる。メモリが解放されては次、そして次という具合に。しかしながら、面白いことに、カレンダーの黒くないところに差し掛かると、突然、これまでの嵐が嘘だったかのように静寂が訪れる。まるで、皆が申し合わせたかのように。そうして、カレンダーの黒くないところ、つまりボーナスステージで、まとまった時間を使って集中したいことを引っ張り出し、抱えるタスクの幾つかを割り当てる。ここ数週間を振り返れば、整理整頓、清掃といったこと。

我が国のビジネスシーンでよく言われる5Sの効能は、いわゆるムダを排して、効率的に業務を遂行する環境を構築することにある。だから、未来の自分をより効率的に活かすため、今という時間を投資する。

そして、またカレンダーの黒い群れが面前に現れると、堰を切ったように仕事が僕に容赦なく襲いかかる。その流れに流されぬように、足掻き、抗う。

ただ来たものに対処するだけでは、明るい未来が訪れない。一つの質問に対してイメージを膨らませ、その質問の背景に思いを馳せ、今後も同様な質疑応答が何割くらいの確率で僕の貴重な時間を奪い、僕はまた明日以降もどのくらい貴重な時間を費やすことになるかと想像してみる。そうやって、その仕事の質を見極め、相手への返し方というものを持てる時間と相談しながらリターンしていく。ドキュメント化したり、PC操作やスマホの操作をチュートリアル化したり、LINEのノートに投稿する際には検索結果に表示されやすいように工夫したり等々。

マニュアルを作る時間が無いのではない。マニュアルを作らないから、時間が足りないのである。知り得た情報をオープンにし、誰もがアクセス可能な場所に情報を置いていく。そうやって、僕の代わりをする過去の僕をそこに配備することで、また一つ、未来の僕はより良い仕事ができるのだろう。

あと1つ!

もうダメだと盲目になることや、早く今のこの不遇の環境を脱したいと視野を狭くしていては、結果的に、物事の本質が見えてこない。相対する他者は、なぜ、僕の扉をノックしたのかを考え、それに応える必要がある。困り事をその場で解決する事はビジネスパーソンとして当然の責任ある行動ではあるのだが、真に誰かを幸せにするその法は、困り事そのものを取り除くことであり、その事に使命を燃やしてこそ、今ここに在る価値と僕は考える。

だから、不遇の局面、報われないと嘆くではなく、自分の仕事の痕跡として、何か一つ形に残すことが大事なのではないかと僕は思うのである。仕事を推進する上で、もう一丁という気概は、消してはならぬ灯火なのである。

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