読書の時(COVID-19)

新型コロナウイルスの話題を様々なところで目にし、耳にする。掃いて捨てるくらいに巷には新コロ騒ぎが溢れている。
解せんことは、医学や免疫学、感染症などに精通していない著名人ごときが新コロについてああじゃない、こうじゃないと宣うことに辟易する。
そんなのは専門家が言ってることに先ずは耳を傾け、それが概ね正しそうかということをググって確かめて自分で納得すればいいし、およそ僕らの大半以上が青春時代に恋愛なりスポーツなりに明け暮れる中、勉強頑張って狭き門をくぐってきた官僚等エリートの人達が導いてくれた結論というものを確かめて、基本を押さえた上で、実効性のある対策に個々が取り組めば良いと僕は考えている。

なので、今日は僕なりに週末は外出控えようねという国民への呼びかけに沿って、ビジネスパーソン向けに、こんな時だからこそ読みたい本10選を紹介しておこう。

1) ブラック・スワン
上:http://ow.ly/1t6330quc3r
下:http://ow.ly/64jF30quc5k

少し前の経済危機と言えばリーマンショック。やばいやばいと知りつつもバブルはいつかは弾けるわけだが、その弾け方が嘘〜んっていうくらいに弾けたから、さぁ大変。そんな時代だったのだろうか。不確実性というものが確かに存在していて、問題はその不確実性というものがそんな滅多には起こらないんだが、一度起こるととてつもなくヤバいものというのが確かに存在するワケで、そういうことに備えなアカンのとちゃうかな、っていう本。

2) 金持ち父さん貧乏父さん
http://ow.ly/bg5O30quc6E

世界の株式市場がどこもかしこもゲキ落ちくんなワケで、ここで株を買い漁ってるのが世界の富豪たち。なぜ彼らはいま株を買い漁るのか。また、どんな株を買っているのか。ちょっと言い過ぎたが、どんな銘柄の株を買いなさいなどの指南は無いが、本書が教えてくれることはただ真面目に勤労から得られる所得だけではいかんのよ、という投資に関する話である。

3) 経済ってそういうことだったのか会議(初級)
http://ht tp://ow.ly/pT8Q30quc9m

学ぶべきことは多岐にわたる。その一つとして経済の話というのは誰もが関心がありつつも、しかし、どうもややこしそうだという人も多いだろう。そんな経済学アレルギーの人にとってとても優しい、例えるなら、乳幼児向けにドロドロに溶かして食べやすくした離乳食くらい食べやすいサイズに噛み砕いて経済の話を書いてくれているのがこの本。もちろん、誰にでも分かりやすくというようになっているので、もっと味わいたいという方には次のような書籍がオススメかもしれない。

4) ALL ミクロ(中級)
http://ow.ly/ekLr30quch6

この本はまだ読んだことはないのだが、再学習も兼ねて読みたいなと思いリストアップしてる書籍の一つ。ミクロ経済学は、古くはアダムスミスの国富論まで遡るが、需要と供給による価格決定メカニズム(市場原理)がテーマだ。いま仕事をしこたまして風呂から上がり一息ついたところで冷蔵庫を開けると、ご褒美のビールが…、無いー!!!いつもなら、スーパーで数十円安い価格でビールを調達して冷蔵庫に備蓄しているのだが、今日はそうもいかない。今はキンキンに冷えたビールがとにかく飲みたい。だから、僕らは少々高くてもコンビニでキンキンに冷えたビールを今買ってしまう。つまり、消費者余剰最大化行動をとるわけだが、そんな事を扱うのがミクロ経済学の分野だ。

5) ALL マクロ(中級)
http://ow.ly/1gnF30quchS

マクロ経済学とミクロ経済学は何が違うの?というのが先ず最初に考えてしまうところだが(僕だけ?)、ミクロが近視眼的な視点に対して、マクロは大局的な視点での経済の話。たぶん合ってると思っているのだが、今の話題で言えば、このウイルス・リセッションに対してどうするよ?と、各国政府および中央銀行は迫られていて、その議論の基礎を成すのがマクロ経済学のお話。具体的には、取れる手段は大別して二つしかなく政府が扱う財政政策と中央銀行が扱う金融政策の二つである。いま、金をばら撒くべきだとか、消費税を5%にせよとか言われているのは財政政策の話で、少し深ぼった話をするなら乗数プロセスとして何がええの?ってことである。そういう意味では、牛肉券などという考えがどこから降って湧いたのかイミフである。余程、日本の政治家はアホなのか…。世界の笑い者になる前に踏みとどまってくれて本当に良かった。

6) 21世紀の資本(上級)
http://ow.ly/AoOD30qucmJ

そんな経済のお勉強が済んだら、少し前に流行ったトマ・ピケティ教授の本を読んでおけばインテリぶれるだろう。なかなかお高い本だが、r > gの時、格差は広がるとドヤ顔で言っておけば大丈夫である。笑

紹介がだいぶ雑になってしまったが、読んで損はないと思う。ネタバレしないよう、僕はあえて紹介を控えているのだから。

7) 統計学が最強の学問である
http://ow.ly/xUOS30qucpv

統計学の本はどれでも良かったのだが、なかなかのベストセラーでもあったし、分かりやすいという点で統計学の入門書としてはとっつきやすいと思う。今日も東京都で新コロナ感染者数が過去最高を更新なんて大々的に報道されていたが、見る人が見たら既定路線。週末がこうで、月曜の結果がこうなんだから火曜はこうなるよね、くらいのことは統計学をかじった奴なら誰でもわかっていたことである。笑

メディアに騙されない術を養うという意味でも、このコロナの拡がりを観測しつつ統計学の勉強というのも大変良い機会ではないかと思う。

8) 図解入門よくわかる生理学の基本としくみ
http://ow.ly/5p4q30qucv1

新コロに対して実用的な情報を収穫したいのなら、先ずは健康について学ぶべきだと思い、生理学の本を挙げさせてもらった。僕自身は「いちばんわかる生理学」という書籍を読んだのだが、時間も経ち、Amazonでは法外な値段で販売されていたためリンクを貼り付けるのも忍びなく、まぁ、この辺り読んどきゃ間違いないっしょっていうものを選択した。専門書を読むと途中で挫折してしまうので、図解入りの分かりやすいものが僕は良い本だと思っているので、そんなユーザーフレンドリーっぽいのを紹介している。もし、失敗したとしてもどうか僕を恨まないで欲しい。

9) イノベーションのジレンマ
http://ow.ly/RPkz30qucyW

いま幾つかの企業がピンチである。外食産業、観光産業、娯楽産業あたりがそうだろう。中にはトヨタ、ホンダ、日産といった自動車メーカーなんかも先行きが読めないという点ではピンチである。このような不確実性は前述のブラック・スワンが扱うところであるが、真面目に、そして、優秀な経営者が教科書通りに経営していたとしても(サボっていなくても)、企業とは潰れる時は潰れる。なぜ、そのようなことが起こるのか?そして、そういう流れが一つの自然の摂理なのだとするならば、それを回避する術は無いのか?そんなことを扱うのが本書である。ミーハーな人向けには、そんなウンチク聞かせるよりは、ハーバード・ビジネススクールの(故)クレイトン・クリステンセン教授の名著とでも言う方が刺さるかもしれないが。

10) 徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書
http://ow.ly/XCv630qucF2

個人的に先日古本屋で買ったやつ。笑

ノウハウや自己啓発も良いが、時には、畑違いの情報を体系的に学びたくなる。資格というのは目に見えてゴールがあるから何となく面白いかなと、この本をチョイス。前にITパスポートは取ったので、この辺りと基本情報技術者あたりを取っておけば、明日から全国で顔を出す新入社員の情報システム部門のお兄ちゃんお姉ちゃんには負けないくらいになってるかなと。

なので、僕はこんな資格本を買ってみたのだが、週末は外出自粛、平日も飲み歩くなという社会情勢を後ろ向きになるよりは、その環境を積極的に楽しむべく学びの時間へと転化してはどうだろうか?と、何かしら興味のあった資格本を手に取ってみるのも決して後悔しないのでは無いか。なので、最後の10冊目は自由選択制とした。

新コロ騒ぎをネガティブにとらえるのではなく、ポジティブにとらえ、外出自粛や宴会と距離を置くことも、自らの夢に向かうための絶好の機会と考えれば、これまた見える景色も変わってくるのではなかろうか。僕は下町育ちのボンクラだから、今さら新コロがどういうものだとか、PCR検査の拡大是非について論じるだけの情報を持ち合わせておらず、こういった公の場で語る立場に無いと心得、暗いニュースにうんざりするような日々だからこそ僕は人より少しだけ本を読むことと仕事をすることが好きなので、これまで仕事をする上で役に立った、または、役に立ちそうな本を紹介し、多くの方と明るい未来を共有したいと切に願う。

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