Leadership & Ownership

マネージャーに求められる資質には幾つかあります。これは、基本ソフトと専門ソフトに区分でき、また、ハード面では健康や体力であることが挙げられます。

基本ソフトは人間的な器量を拡げていくこと、専門ソフトでは担当職種における技量を深化させていくこと。ソフトである以上、それらはアップデートしていくことが肝要です。

今日は、マネージャーに求められる基本ソフトに関して書いておくことにします。一つは、リーダーシップ。もう一つは、オーナーシップが取り分け重要であると僕は考えています。この他にも、倫理観など上司としての徳という面も大変重要なテーマですが、マネージャーに求められる資質という点で忘れられがちな先の二つを今日は扱うことにします。

リーダーシップとは、lead(導く) +er(人)である。コミュニケーションが苦手で、なんていう話をたまに耳にするが、マネージャーとしてチームを束ねる長にあって、得手不得手を問わず、コミュニケーションを取らずして、いかにチームを牽引できましょうや。指導的立場にある人が指導しないシーンをしばしば目にしますが、このようなケースは正にリーダーシップの欠如と言えましょう。部下の正しい行いを褒め称え、部下の過ちには正しい道を指し示し、苦戦濃厚な戦場にあれば最前線に出て続けと言う。すなわち、チームが進むべき道がどこなのかを明確に示すことがリーダーシップという力なのだと僕は考えています。

もう一つ忘れられがちなのが、オーナーシップ。無駄な電気を消し、社用車やデスクを綺麗に保ち、会社の備品類を大切に扱う。どれも、とても基本的なことですが、自分の所有物と会社の所有物とで扱いが異なるというのは、経営の一翼を担っていただくのに、マネージャーとしていささか信用に欠けます。もし自らが資金を投じ、自らがリスクを負って事業を営むとするならば、たとえどんなに小さなコストでも、無駄なものは切り詰め、一度支出して購入した会社の資産は1日でも長く長持ちさせようと努めることでしょう。にも関わらず、いざ会社のもの、他人のものとなると、扱いが雑になってしまうのはオーナーシップの欠如と言えましょう。

優れた成績に目を奪われ、また、過去の栄光に囚われ、不必要な支出をしてしまうのは、弱い人間であるが故の過ちでしょうか。マネージャーにはチームメイトの未来を背負うという大きな責任がつきまとうことをマネージャーは忘れてはなりません。

リーダーシップとオーナーシップ、それら基本ソフトが高いレベルで実行され続けることで、専門性というものが本当の意味で活きてくる。そのように僕は考えています。

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