2021年から2022年にかけて思うこと

ちょっと時間があり、年末年始という振り返りのタイミングということも相まって、つれづれなるままにブログを更新することにしよう。

デジタルモンキーズ(DMs)という組織はどうあるべきか?そんなことを再考しています。その一つの視点として、ステーク・ホルダー(利益供与者)というものがある。東インド会社以来、株式会社という概念が生まれ、投資家と事業家を結ぶスキームが形成されました。会社にとってはまさしく親に相当する存在の投資家。事業活動はカネだけでは成立せず、カネ以外のその他経営資源を必要とします。それらが伴ってようやく生産活動がスタートします。ヒト・モノの存在。従業員と会社の関わり、原材料等を供給するサプライヤーと会社の関係といったものも大事にしなければなりません。そして、生産活動を通じて現金を獲得し、投資家、従業員、サプライヤーへ還元していくという一連の活動を支える顧客との関係性。また、広義的なステーク・ホルダーという点では、直接的な契約関係にあらずとも、社会との関わりというのも定義の内側に入るのでしょう。昨今の脱炭素、労働人権問題などというのは、企業市民としての振る舞いが問われているとも考えられます。

企業経営というのはまさにこれらの多くの関係者との関係性を長期的かつ良好に保つということが要となりましょう。では、どのようにすれば長期的で良好な関係性が保てるのかと言いますと、これは偏に人間関係そのもの、社会との関わり合い方に尽きると考えています。では、僕が考える長期的で良好な関係性の構築とはどのようなものか申し上げますと次のように考えています。

最低条件として、法などのルールを遵守し、約束を守ること。万一、過失を含めてそれらを守れなかった際には、平身低頭、潔く心から詫びる姿勢というものが大事だと考えています。自分だけが抜きん出ようなどと目先の利益に目を奪われて軽率な行動を取る人というのは、早晩、周囲の方々から見限られ、一人、また一人と協力者を失っていくように思います。ですから、先人が作り上げてきた規律や規範というものを尊重し、小さなことから大きなことまで、交わした約束というものは誠実に履行する責任感を持ち、それに伴った行動力というのが、非常に大事であると考えています。

そういった前提条件に立った上で、どういう人達と付き合うか、なのでしょう。善人から悪人まで皆友達という人は極めて稀で、人による差はあれど、それぞれに適度な距離感というものがあり、適切な付き合い方というものが企業活動においてもあるというように考えています。小学校や中学校などのクラスの中で複数のグループが存在したように、共有できる価値観があり、いわゆるマブダチという存在が生まれてくるのではないかと思います。従って、これを上手にやる法というのは、相互理解に尽きるというように僕は考えています。具体的には、DMsという会社は何を大事にしているのかをステーク・ホルダーに知ってもらうように自分たち自身が努めなければいけませんし、またその価値観に共感できない人たちを無理に引き止めてもいけないと考えます。そして、驕らず、自分たちが大切にしている価値の本質を正しく理解いただけるよう、僕らは説明を尽くすべきなのでしょう。誤解を招く言い回しを避け、対立を回避するための黙秘を禁ずる姿勢が必要だと僕は考えています。

投資家も従業員もサプライヤーも顧客も皆、DMsの短期的な利益を求めていないと僕は考えていますし、そういう人たちと永続的に良好な関係性を築いていきたいと考えています。ですから、近視眼的な美味しい話に踊ることや対立を回避してその場をやり過ごすことで根本解決を見ないやり方というのは、永続的に良好な関係性を築く行為とは真っ向から反対する行動なのです。

そのような視座に立脚して、改めて、ステーク・ホルダーの方々に対し、DMsはどのように付き合っていきたいと考えているのか、最後にシェアすることで本日の記事を締めくくります。

1. 投資家
僕らDMsはあらゆる立場のステーク・ホルダーの中でも顧客を最優先に考える企業体として活動してまいります。これは、結果的に投資家の方々の利益を最大化する王道だと考えるからです。また、前述の通り、近視眼的な利益を追求したり、目の前の財務諸表を良くするためだけの短絡的な経営判断をすることなく、中長期的にDMsが繁栄できる持続可能な経営を第一義とした経営判断をしていきたいと考えています。

2. 従業員
僕らDMsはあらゆる立場のステーク・ホルダーの中でも顧客を最優先に考える企業体として活動していきます。当社はまだまだ小さな会社で、多くの他企業と比較しても保有資産は乏しく、他社の芝はさぞ青く見えることでしょう。今はまだ資産を地道に積み上げていく途上にあり、稼ぎの多くは将来の確固たるポジションを確立するための再投資に向けて挑戦するステージにあると考えています。1年、2年、3年といった短期的な時間軸でみれば大きな差は生じませんが、10年後、20年後の未来、胸を張れる立派な企業になっていると信じてやみません。また、これを実現するのはDMsの一人ひとりであり、そのためには、顧客最優先を最重要ミッションととらえ、効率的な組織運営を実践していくことが必要不可欠です。そのために必要な人材投資については今後も惜しみなくやっていく所存です。「ここで働いていて良かった。」と言ってもらえるために僕ができることは、(所得還元も大事ですが、)個々が成長する環境や機会をしっかりと準備していくことと考えています。

3. サプライヤー
僕らDMsはあらゆる立場のステーク・ホルダーの中でも顧客を最優先に考える企業体として活動してまいります。DMsからの厳しい要求も時にはあろうかと存じますが、僕らが協力できる点は協力を惜しまず、その上で効率化を図り、永続的なコスト削減を通じて、WinWinの良好な関係を構築してまいりたいと考えています。DMsの顧客にとってより良くなる体験を提供できる提案を24時間365日お待ちしております。DMsが顧客と長期的に良好な関係を築くことが、結果的に、サプライヤーの皆様に対してより多くの利益還元が叶うと僕らは考えています。

4. 顧客
昨日よりは今日、今日よりは明日、日々サービスを研鑽し、より高い価値を提供して参ります。一例としては、うまい、安い、早い、に代表されるようなサービス品質の向上、顧客が支払うコストの低減、注文からサービス提供にかかるリードタイムの短縮を改善していくよう日々取り組んでまいります。これはDMsがどのような事業領域で活動をすることになっても曲げないDNAとして脈々と受け継いでまいります。そうし続けることで、一人でも多くの顧客から「また、DMs」と末永くご指名いただきたいと考えています。

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