RPA講座修了

前回記事で報告したRPA(Robotic Process Automation)の習得について、当初設定した最低限の教育課程を修了しました。全講義で5時間53分のeラーニングは、主だったものとして下記の3つです。
1. リマインドメールのスケジュール化
2. Webスクレイピング
3. Excel転記を行いファイル名を変えて保存

ここから先はテスト&エラーを繰り返して、実務的なRPAの使い方を身に着けていくのでしょう。自動車の免許証に例えるなら、教習課程を修了し、いよいよ公道を走り始める初心者マークを貼った1年生という立ち位置に今いるように思います。先日購入したPAD(Power Automate Desktop)の本も並行してやりながら実用的技術を高めて仕事に活かせるレベルにまでは仕上げていきたいというように考えています。

「社長自らRPAですか?」という議論があります。以前であれば、PHPやSQL、swiftといったことにチャレンジしてきましたし、現業という点では、HTML/CSS、時々、Javascriptといったものを書いています。そういった能力を持つ人材を獲得し、任せることが社長の仕事ではないのかというのが先の問いの考え方かと推察しますが、どのレベルの人にどの程度任せるのかを判断するアサインの仕事を上手くやるには、やはり当該人材が持つスキルや能力と言ったものを正しく推し量るだけの目利きが求められるように考えます。また、取締役という言葉が言い表すように、コーポレート・ガバナンスの観点から、経営者は管理監督する立場にあって、現場のブラックボックス化を生まないように務めなければならないというように僕は考えています。

従って、情報システム部門に限らず、会計、労務、法務、弊社にあっては工事サービス等の各部門に対して一定レベル以上に経営者は精通していなければならないと僕は考えるのです。そして、組織設計や制度設計、その他、業務設計といった経営に関わる本業の仕事を推進していく中で、多方面について理解が進めば進むほど、協業のベストプラクティスに近づけるように感じています。何かが情報として欠けることで、悪い意味での他者依存を生み、結果、当人は良かれと力を発揮してくれるのですが、その善意が必ずしも全体最適としてworkせず、部分最適に陥ることが組織においては往々にして起こるように思います。ですから、社長業として舵取りしていく上で、各部門責任者と高いレベルでコミュニケーションできるよう日々研鑽を重ねております。

さて、能力開発という点について当社においては、業績連動型のインセンティブ制度というものを設けていない代わりに資格取得支援制度や資格活用手当を支給するインセンティブ体系を持っています。今期においては資格取得支援制度および資格活用手当支給の対象資格を大幅に拡大し、従業員の方々が多方面のスキルを獲得できるようインセンティブ制度を改定しました。業績連動型のインセンティブはどうしても短期視点なものに陥りがちで、また時として、それは顧客満足と相反する行動を従業員に誘引してしまう副作用があると僕は考えています。僕が従業員の資格取得支援制度等に注力しているのは、当人のスキルアップは中長期的に労働生産性を高める成長源泉となり、社会により貢献できる人材に育ってくれるものと信じているからで、組織はこのような意欲的な従業員に対して対価を還元すべきであると考えるからです。

学ぶということはとても根気がいる作業で、時として、挫けそうになります。しかし、そのような苦難の道程を乗り越えて、自らが設定した一つの目標を成し遂げた際の達成感というのは、ドーパミンがドパっと分泌されて、思わずガッツポーズしたり、関係者とハイタッチしたくなるくらいに筆舌尽くしがたい喜びを実感します。そして更には、培った能力を用いて社会に貢献できるようになると、もっと具体的に言えば、誰かから感謝されるようになると、小さかった自分がどこか誇らしげになるのは僕だけでしょうか。DMsでは、そういう人たち(デジタルモンキー)の集団(複数形のs)として、引き続き、リスキリングを通じた社会貢献に今年も挑戦していきたいと考えています。

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