新規事業からの脱皮

新規事業というスタートアップのステージから、一定程度の規模に事業が成長した時、当該事業は一つの〇〇事業部という形で、正式に社内の一つのポートフォリオに組み込まれるのだろうと思う。

新規事業とは、新たなビジネスとしての事業化を目指し、試行錯誤を繰り返して収益化を図るわけであるが、ノウハウの蓄積、当該事業における組織化(分業体制)が整い、収益性が安定してくると、いよいよオートパイロットモードに切り替えての安定飛行となるのだろう。もちろん、ビジネスとしての市場競争がある以上、そこでは、市場参加者による切磋琢磨が当然に存在するわけだが、オートパイロットモードとは、いわゆる、組織メカニズムに基づいたガバナンスの話である。

デジタルモンキーズが請け負う新規事業の育成という生業は、このガバナンスが切り替わるスイッチングされる瞬間までなのだろうと思っている。イノベーションのジレンマが存在するから、組織の直接的な干渉を受けない外部リソースとして一定の決裁権を預かり、スタートアップに必要なPDCAサイクルを速く回すことで、事業の早期収益化を図る。そして、収益化が図られた後は、この収益化モデルを仕組みとして構造化する。組織としての役割分担が整い、正常に組織がシステムとしてワークしていることを確認して納品。と、こんなところなのだろうと。

この度、約2年半前に立ち上げた新規事業案件が、間も無く幕を下ろそうとしている。市場調査などから含めれば3年超といったところか。娘が嫁ぐ父親の気持ちというのは、こういうものだろうかと少し寂しく思いつつも、また新たな子育てに励んで行きたいと思う。。

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