アホみたいにクソ忙しかった2018年1月を終えて、皆さま、遅くなりましたが明けましておめでとうございます。デジタルモンキーズは法人設立から無事に丸二年を経過しました。どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。
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「アホみたいに○○」「クソ○○」という表現をあえて冒頭で使用してみたわけですが、この表現技法は、どこから生まれてきて、こうして日常会話としての言わばスラングとして今日まで使用されてきたのか、どうでもいい取るに足らない事を考えています。
「アホみたいに○○」というのは、大阪の下町育ちの僕にとっては馴染みのある言葉ですが、恐らく、非関西圏ではあまり利用されないワードではないかと推し量ります。では、「馬鹿みたいに○○」という表現が同様に使われているかというと、東京で生活していてそのニュアンスは少し異にするように思います。例えば、前述のように「馬鹿みたいに忙しい」という表現はあまり耳にしません。「馬鹿みたいに、同じことを繰り返す」など、愚直にといったニュアンスで用いられる節があるのかな、とか考えられます。関西のアホと関東のバカという東西論は幼少の頃から度々聞きますが、全くイコールというものではなく、微妙な差分があるんだなぁ〜、と改めて思う次第です。従って、LoveなのかLikeなのか、同じ好きでもビミョーなニュアンスの違いがあって、異性から「好き?」と言われて、「好き」と回答すると、時々、ミスコミュニケーションが起こるので、男性諸君にはご注意いただきたいところです。
さて、そんな話はどうでもいい。今日は机上論について書こうと思っていたので、改めて、この事について触れたいと思います。
本日、久しぶりに取引先のオフィスを訪れた際、次のような相談を受けました。
「当社でも、(他の優良企業に倣って、)賞罰委員会を設置し、今後、組織内で起こった事象の表彰や罰則といったものについてオープンな議論を踏まえた決定として取り組むことが望ましいのではないか、という案がある。これについて、石野氏はどのように思うか?」
僕の中で直感的に生まれた答えは「反対」で、その直感はどこからやってきたのかを暫く考え、その論理体系のようなものを組み立てて回答したのは、「条件付き賛成」でした。
結論として、条件付き賛成としたのは、むげに「No」を突きつけてもいかんなと自身の主義みたいなものを重んじ、(たぶん失敗すると思うけど、)やる事に意義があるのだろうと考えたから。その条件付き賛成とは、ただ悪戯に始めてみるのではなく、先ずは3ヶ月や6ヶ月といった期限を決めて、その上で実施し、期限が到来したら当該制度について評価をし、続行か中断かを改めて決めるのがよろしいと思います、というものでした。
組織の中に新たな仕組みを組み込む際、最も重要なことは、当該組織に馴染むかという視点だと考えています。賞罰委員会を設置し、従業員全員が当該賞罰決定プロセスを確認できる制度というのは確かに望ましいと僕も思います。では、デジタルモンキーズという従業員3名の会社で、その仕組みがコスパとして良いかと問えば、どうでしょう。十中八九、トップダウンの意思決定で良くね、となるのでは無いかと思うわけです。つまり、その賞罰委員会という一つのシステムが、千差万別である企業組織のOS(基本ソフト)としての組織風土や経営スタイルと必ずしもマッチするとは限らないということがあり、この度相談を受けた取引先におかれても非常にベンチャー気質溢れる組織体において、果たして、その効果を発揮するか否かという疑念が、まず直感的に浮かんだということがありました。
一方で、ベンチャー企業はいつまでもベンチャー企業でなければならないというわけではなく、一定の規模になって来ますと、やはり、どこかで企業体としてのガバナンス機構が内外から求められてくるわけであり、そのような観点からは、どこかでそのような舵を切る時はやって来ると思っています。今回の相談の回答について、今改めて、正しく回答するならば、今はその時期に非ずと考えられ、貴社の組織内において部署間の牽制機能などが正しくワークしている事が確認できてくると、賞罰委員会といった一つの機能を組織にビルトインしても良いのだろうと考えます、という具合でしょうか。
しかしながら、賞罰委員会といったオープンな議論の場というのは、コストが見合えば、当然にやった方が良いという主張は十分に予想されます。ゆえに、机上では、その論理が成立するわけです。ここで注意が必要なのは、アカデミックな話の中にはほとんど登場しないもので、かつ、実態としては往々に起こることの一つとして、形骸化や風化といった類のものがあるということです。形骸化は、委員会発足の本質を見失い、慣性の法則に従って、ただダラダラと悪戯に複数名の高い給料の人たちの時間を費消するといった大罪を組織にもたらし、(しかも、この給料の高い人達はそれが大した仕事をやっているという錯覚を生んだりする最悪なこともあり、)風化は気づけば委員会が開催されないことによって、従業員から会社への信頼を損なうというイメージダウンを伴います。
つまり、そういうことが現実には存在するということを踏まえて、机上論の正当性を理解しつつ、今の組織の実態に即した導入を検討することが、よおござんしょということを僕は考えるわけです。様々なシナリオを予見し、起こりうるリスクに備えて置くことは、こと組織の仕組み化を考える上では大変重要なテーマであると考えております。。
事実は小説より奇なり。(英国詩人 バイロン)